# レポート
イベント「Cloud Operator Days Tokyo 2023 クロージングイベント」開催レポート
2023/09/14に開催したイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2023 クロージングイベント」のレポートです。
2023.10.11
イベント概要
2023年9月14日(木)、CODT2023 実行委員会事務局の主催にて「Cloud Operator Days Tokyo 2023 クロージングイベント」が開催されました。8月21日より2週間にわたり開催された「Cloud Operator Days Tokyo 2023」の締めくくりとして、基調講演、パネルセッション、に加え、「輝け!クラウドオペレーターアワード2023」の授賞式も併せて行われました。
イベント内容
イベントの前半に行われたディスカッション形式のセッション「Unplugged Sessions」は、登壇者が事前に用意したテーマに沿った議論を通して、参加者と登壇者がインタラクティブに意見交換をし情報を深める機会となりました。40分の時間中で同時に2つ進行し、合わせて6つのセッションが行われました。
はじめに、「トラブルシューティング&オブザーバビリティ(&APM) と題し、日本マイクロソフト株式会社 真壁氏、株式会社スクウェア・エニックス 橋本氏、New Relic株式会社 田中氏より、トラブルシューティングで求められるオブザーバビリティの活用方法について議論が行われました。また、同時に、NTTコミュニケーションズ株式会社 露崎氏、ヤフー株式会社 大岩氏、株式会社サイバーエージェント 李氏よりセッション「GPUクラスター」が行われました。セッションでは、AIの活用を進めていく中で重要度が増すGPUのリアルな運用や要望と、解決方法についてディスカッションが行われました。
続いて、日本マイクロソフト株式会社 真壁氏、New Relic株式会社 佐々木氏、PagerDuty株式会社 山田氏による、AIOpsの定義、課題や要望についての議論に入ります。そして、同時に、株式会社日立ソリューションズ 工藤氏、LINE株式会社 古川氏、谷野氏、レッドハット株式会社 山下氏によるハイブリッドクラウド利用の現状についてセッションがありました。
最後の枠では、ヤフー株式会社 立見氏、NTTコミュニケーション株式会社 小倉氏によるセッション「カオスエンジニアリング」と、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター 洞田氏、株式会社スクウェア・エニックス 橋本氏、Voltera 澤井氏がリードし、細かなクラウドセキュリティやその実装についてのセッションがありました。
後半は、CODT2023 実行委員会委員長の長谷川氏のコメントによるオープニングから始まり、1つ目のセッション「Collaborating without Boundaries: How the OpenInfra Foundation is Building Software in Production on a Local, Regional, and Global Scale」がOpen Infrastructure FoundationのHorace Li氏により行われました。「OpenInfra」のこれまでのストーリーや今後目指すべき取り組みについて紹介がありました。次に、2つ目のセッション「モダン開発におけるAIOpsの重要な役割:ぐるなびが目指す効率的な運用戦略」では、株式会社ぐるなび 岩本氏より、AIOpsがモダン開発に果たす重要な役割と株式会社ぐるなびが実践する運用戦略について述べられました。AIOpsの精度向上やAIの進化に伴って、今後ますますAIOpsの活用が重要になると強調します。
2つの講演後、休憩を兼ねたスポンサー企業によるブース出展があり、「輝け!クラウドオペレーターアワード2023」の授賞式に移り、審査委員会が選ぶ「最優秀オペレーター賞」「審査員特別賞(変革編)」「審査員特別賞(挑戦編)」と、実行委員会が選ぶ「実行委員会特別賞」、視聴者から選ばれる「オーディエンス賞」、若手発表者を表彰する「ヤングオペレーターアワード」が表彰された。最優秀オペレーター賞には、株式会社スクウェア・エニックス 橋本氏による「クラウドネイティブ活用でちょっと手にあまる規模のサーバーを効率的に管理しよう」が選ばれました。橋本氏は受賞について、「このような賞をいただけて光栄です」とコメントしました。
授賞式後は、AIOpsをテーマとしたパネルディスカッション「CODT Unplugged Panel Discussion」が開かれました。AIOpsに関して、サービス・プロダクトプロバイダ、実運用者の立場から3名のパネリスト(株式会社ぐるなび 岩本氏、日本マイクロソフト株式会社 真壁氏、New Relic株式会社 佐々木氏)より、AIOpsの取り組みや最新のサービス・技術情報について議論がありました。パネルディスカッションのあとは参加者が集まり懇親会が開かれ、エンジニアコミュニティの繋がりを強くする交流の場となりました。
イベント主催者の声
複数のテーマに分かれるディスカッションと、参加者が一堂に会するセミナーを両立することができ、様々なテーマに対して深く議論を掘り下げる十分なスペースと時間を確保することができました。参加者と登壇者の双方向の交流を実現できたことが特に良かったです。そして、エンジニアコミュニティにとって、人と人が会ってコラボレーションをするフィジカルなネットワーキングが大事だと、イベントを主催して改めて感じました。
イベント参加者の声
自分にとってまだ未知であった分野における開発の多様性や可能性について知る機会になりました。また、基調講演では、自分達の業務が単に技術的な側面だけでなく、ビジネス全体にどのように影響を及ぼすのか再認識し、今後業務にあたる上で有益な学びだったと感じます。(30代男性・エンジニア)
イベント主催
主催:CODT2023 実行委員会事務局
docomo R&D OPEN LAB ODAIBA
所在地:東京都港区台場2-3-2 台場フロンティアビル 12F
アクセス:お台場海浜公園駅から徒歩1分、東京テレポート駅から徒歩3分
公式ホームページ:https://docomo-openlab.jp/
docomo R&D OPEN LAB ODAIBAは、コワーキングはもちろんイベントやプレゼンテーションなど目的に合わせて活用できる3つのエリアを提供しています。オープンな環境とクリエイティビティを刺激する最新の機材で、人と技術の交流による新しいものづくりを促進します。